廃車手続きが必要なのは、自動車の使用を中断したい場合や、スクラップにする場合だけではありません。
外国に自動車を輸出する際にも、いったん廃車扱いとしなければなりません。
このときに行う廃車手続きは、正式には輸出抹消登録と呼ばれています。
ある車両を輸出抹消登録する場合は、輸出予定日から遡って6ヶ月以内に使用の本拠の位置が管轄区域となっている運輸支局で輸出抹消仮登録の申請をおこなう必要があります。
この申請が受理されれば、一般の車両だと輸出抹消仮登録証明書が、一時抹消登録中の車両だと輸出予定届出証明書が交付されるので、これを通関手続きの際にほかの必要書類とともに提出します。
通関手続きが無事に終わると、国土交通省によって輸出抹消仮登録を行った車両が輸出されたかどうかの確認が行われ、正規の方法で輸出されたのがわかった段階で輸出抹消登録が正式に実施されます。
輸出抹消登録が実施された場合は、自賠責保険の解約返戻金と自動車税の還付金が支払われます。
また、国内で車両の処分や再利用のための処理を行う必要がなくなることから、既に納付した自動車リサイクル料金も還付の対象となります。
ただし、自動車重量税や、月割納税とはなっていない軽自動車税は還付の対象とはならないので注意が必要です。
自動車は走行距離が10万Kmを超えると中古車としての価値がなくなると言われていますが、実際はそんなことはありません。
確かに一昔前なら価値はなかったでしょうが、現在の自動車は性能がよく、10万Kmでも中古車としての価値は十分に残っていると思っていいでしょう。
さて、価値があるということは買い取りが可能ということでもあります。
一般的に自動車を買い取ってもらうには中古車買取業者を利用しますが、ここでは廃車買取業者を利用してみましょう。
10万Kmを超えた自動車でも価値はあるとはいえ、国内で中古車販売するのは難しいのが現状です。
そのため、中古車買取業者では査定が期待できるものではありません。
その点、廃車買取業者なら海外輸出へも力を入れており、また、中古車として販売できなくても自動車のパーツに価値を付けて買い取ることができます。
さらに、査定出来ない自動車でも無料で引き取ってくれるサービスもあるので、いずれにしても損することなく廃車にすることが可能です。
中古車の買い取りと同じように、まったく同じ条件の自動車でも業者によって査定額が変わるため、できるだけ多くの業者の査定を受けて高価買い取りをしてくれる業者を見つけましょう。
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